岡山赤磐で午前帯に日本版ライドシェア、広島も地域拡大
岡山県赤磐市で営業が始まった日本版ライドシェアの専用車
岡山県赤磐市などの「赤磐交通圏」で、一般ドライバーが有償により客を運ぶ「日本版ライドシェア」の運用が始まった。タクシーやバス運行のエスアールティー(岡山市)が中国運輸局から事業の許可を得た。買い物や通院などの需要がありながら地域でタクシーが足りない午前6〜11時台に営業する。
タクシー運転手の経験者を運転役とし、まず専用車1台で14日に営業を始めた。日本版ライドシェアは週末の深夜から早朝にかけて運用する例が多いが、岡山市東区の一部を含む赤磐交通圏では通年で午前中にサービスを提供する。地域に点在する住宅団地の住民らの利用を見込み、料金はタクシーと同程度という。
許可は2台で認知度を高めて定着を狙う。中国地方の日本版ライドシェアは2024年5月に広島市など「広島交通圏」で初めて許可された。赤磐交通圏と広島県江田島市が加わり20区域となった(運行準備中や許可を得たが運行予定なしを含む)。江田島市では金曜か土曜の午後4時から翌午前5時台に2台の営業が許可された。